2020/4/20
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透木釜 |
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4月は一人で透木釜(すきぎがま)を掛けて薄茶を点てていただきました。 透木釜とはこのように羽が付いている釜で、この羽を炉壇においた透木と呼ばれる拍子木にのせて使います。 上の写真で左右に羽を乗せている拍子木がみえるのが、わかりますか? 暖かくなり炉の火が少し熱く感じるようになったころ、火を見せないように羽のついた釜を使ってお点前するとは、考えたものですね。また、3月に釣釜をして五徳を外してしまっているので五徳を使わなくてもいい透木釜は炉の最後としてはうってつけですね。これで炉の大きな炭ともお別れ、来月からは風炉です。 茶道は単に茶を飲むのではなく、そのための準備段階からも様々な楽しみがあります。日々のお稽古でも、炭や香の準備、花、軸、道具等々、もちろん菓子も。歳時記や稽古内容を考え、あれやこれや用意します。そしてこれらには扱いの決まり事や作法があります。さらに茶事ではお料理も作ります。床の飾りや道具の数々も現代社会ではあまりお目にかからないものが多く、始めたころはひとつひとつ読み方もわからず大変でしたが、それもまた好奇心をくすぐるものでした。 |
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